労金で借り換えして債務整理?『負債整理資金融資制度』という裏ワザ

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労金で借り換えして債務整理?『負債整理資金融資制度』という裏ワザ

みなさんは「負債整理資金融資制度」というものを知っていますか?

この制度は、通常では金融機関の借入審査で落ちてしまうブラックの人でも借入できるかもしれないものです。

銀行や消費者金融ではなく労働金庫でのみ実施されています。

多重債務者という辛い状態を抜け出すため、この裏ワザについて学んでいきましょう!

 

そもそも労働金庫とは何か!?労働金庫の社会的意義とは?

労働金庫の意義について皆で考える様子

そもそも今回のテーマである「負債整理資金融資制度」を実施している労金こと労働金庫はどのような金融機関なのでしょうか。

この制度をより理解するためにまずはここから学んでいきましょう。

 

労働金庫とはメガバンクなどと異なり営利を目的としない営業をする金融機関のひとつです。

そのため、金利で大きな利ざやを得る必要がなく利用者にとって優しいサービスを実施することができます。

これと似たものに信用金庫や信用組合という金融機関があり、これらは大枠で同じものと認識して良いでしょう。

 

では、この労働金庫の4つの特徴についてみていきましょう。

 

⑴金利が低い商品が多い

⑵活動エリアが限定的

⑶融資の対象が限定的

⑷出資金という会員費が必要

 

これらはどれもメガバンクなどとは明確に異なり、金融機関としては異色な存在かもしれません。

特に⑴の「金利が低い」については利用者にとって非常にメリットがあるので、ローンを組むときには選択肢に入れるべき金融機関だと言えます。

 

 

 

多重債務者の裏ワザ!?負債整理資金融資制度とは何か?

「裏ワザ」を知って喜ぶ様子

このような特徴がある労働金庫はその存在意義を生かし、「負債整理資金融資制度」というものを提供しています。

これは、多重債務者などの現実的に考えて返済が困難であろう人を救うための制度です。

営利組織では到底真似できないでしょう。

ただし、この救済には債務整理という借金の圧縮が絶対条件としてあります。

 

この債務整理には「任意整理」・「特定調停」・「個人再生」・「自己破産」があり、左から深刻度が低い順に並んでいます。

負債整理資金融資制度でよく使われるのが、最も深刻度が低い任意整理です。

 

任意整理とは借入先の金融機関に弁護士(司法書士)を介して減額交渉をし、返済額の軽減による完済を目的とします。

つまり、借入先にとっては「少額でもいいから返ってくるなら仕方ないか」というかなりの妥協案となります。

もちろんこの任意整理を快く受け入れる金融機関は皆無でしょう。

そのため、任意整理などの債務整理を行なった人は通常はブラックになり、数年間はカードローンをはじめ大方の審査に落ちることになるのです。

 

では、続けて具体的な金利についていわゆる「おまとめローン」と比べて見ていきましょう。

 

 

 

負債整理資金融資制度の具体的な金利と、借入できる人の条件とは?

 

ここでは例として、中国ろうきんの「無担保負債整理ローン」とアイフル「おまとめMAX」の金利を見ていきます。

中国ろうきん助け合い制度

 

金利

中国ろうきん「無担保負債整理ローン」

年7.875%(変動)

アイフル「おまとめMAX」

年12.0〜15.0%(変動)

(2017年5月5日現在)

 

もしアイフルで最大金利(15%)を適用された場合、中国ろうきんの約2倍の利子を払わなければいけません。

そもそも、アイフルの「おまとめMAX」は一般的なカードローンの18%と比べても大幅に低いとは言えません。。

 

これは何もアイフルの金利が高すぎるのではありません。

利益を求めない経営スタイルからこそできる労働金庫の強みだと言えるでしょう。

 

ただし勘違いして欲しくないのは、いくら非営利組織とはいってもすべてのケースに対応できるわけではないということです。

審査基準は各労働金庫によって異なりますが、債務者の属性(年収など)や借入状況などが悪いとこの制度は使えない可能性があります。

さらに労働金庫という性質上、このサービスは該当する労働金庫の会員(出資金を出している人)限定である点に気をつけてください。

 

例えば、新潟ろうきんの負債整理資金融資制度では「会員ではない人」・「自己破産の経験がある人」・「契約社員の人」などの利用はできません。

 

しかしこれらの点を踏まえても、ブラック情報が登録されるにもかかわらず、貸付をしてくれる可能性があるだけで裏ワザだと言えるのではないでしょうか?

 






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