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毎月やって来るのがカードローンの返済日ですが、「完済するのはまだまだ先だ」と考えていたある日、思いもしなかった臨時収入があったとします。
「ここで全部返済すれば、思っていたよりずっと利息が少なくて済む。良い機会だし、この際ローンは一括返済してしまおう!」
そう考える人も多いでしょう。
ですが、一括返済は、実は意外と手続きが面倒なのです。
時には思わぬ落とし穴がある場合もあるので、まずは一括返済についてよく知っておきましょう。
基本的には迷わずGo!一括返済のメリットは、利息の節約だけじゃない?
結論をまず言ってしまえば、基本的には迷うことなく一括返済する方向で考えて構いません。
真っ先に思いつくメリットは利息の節約でしょう。
他にもいくつかのメリットがあるので、まずはどんなものがあるか、確認してみましょう。
① 支払利息の節約
利息は元金にかかり、返済日ごとにそれを支払っていきます。
例えば10万円を年利15%、12回払いで借りた場合、利息は15000円になりますが、6回目に一括返済すれば、利息は半分の7500円で済ませられます。
② 手数料の節約
カードローンのプランによっては、返済でATMを使っている場合、毎回手数料がかかる場合があります。
利息に比べれば微々たる額ではありますが、それも回数を重ねれば馬鹿になりません。
それを一度で済ませられるのは、十分にメリットと言えるでしょう。
③ 良顧客としての記録が残るため、次回審査で有利
想定より早い返済が出来たため、確実に完済が出来る顧客だと認識され、次回のローン審査において有利に扱われることが多いようです。
多めに借り入れ額を申請しても、審査で通りやすくなるかも知れません。
注意一秒怪我一生。一括返済の前に、自分の生活をまず確認。
ここまで良いことずくめに思える一括返済ですが、その際の注意点とは何でしょうか。
まず第一に考えなければならないのは、一括返済によって生活が圧迫されないか、という点です。
利息を節約することに意識が向き過ぎて、無理な返済をしてしまい、結果新たにローンを増やしてしまっては意味がありません。
カードローンは契約する時と同様、返済も計画的に行いましょう。
次に見落としがちな点として、新規借り入れがすぐには出来なくなることもある、という点です。
金融機関・プランによっては新たに借り入れを行いたい場合は、再び申請し、ローンの審査を待たなければなりません。
最後に大事なことですが、契約書をもう一度読み返しておくと良いでしょう。
大手金融機関であれば問題ないでしょうが、そうでない場合、悪徳業者と契約してしまっているかも知れません。
一括返済時に多額の手数料を取る手口もあるそうですので、必ず確認しておきましょう。
おかしな点があれば、弁護士に相談するなど、法的な手段も検討するべきです。
いざ一括返済、さてその方法は? 金融機関によって異なる手続き。
さてローンを一括返済しよう、としても、利用している金融機関によってその手続きは様々です。
ATMで支払い出来る機関もあれば、窓口に行かなければならない機関もあります。
金利の計算が日割りであれば尚更で、返済額を返済日当日に確認しなければなりません。
そこで今回は、大手金融機関をいくつかピックアップし、一括返済の手続きを表にしました。
大手金融機関の一括返済手続き例 2016/11/08現在 |
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カードローンプラン |
支払い方法 |
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窓口 |
銀行振込 |
ATM |
WEB |
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アコム |
○ |
○ |
○ |
× |
アイフル |
○ |
○ |
○ |
× |
SMBCモビット |
× |
○ |
○ |
× |
三菱UFJ銀行バンクイック |
× |
○ |
○ |
× |
みずほ銀行カードローン |
○ |
× |
× |
× |
オリックス銀行カードローン |
× |
○ |
○ |
× |
楽天銀行カードローン |
× |
○ |
○ |
○ |
一括返済時の返済額は、基本的に電話、または会員専用ページでの確認となります。
その際の計算が必要なため、窓口での手続きではなく、振込形式にしているところが多いようです。
こうして見ると、ネットバンキングで一括返済が出来る楽天銀行は、手間がいらず非常に便利に思えます。
しかし多額のお金を一度に返すわけですから、手続きを全て自分でしなければならないこの形式は、不安を覚える方がいらっしゃるかも知れません。
そうした方は、窓口手続きのあるアコム・アイフル・みずほ銀行などでローンを組むのもいいかも知れませんね。
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。