大手消費者金融が取り扱いをしているローン商品の中には、借りたお金を自由に使うことのできるタイプのカードローンと、借りたお金の使いみちが決められているタイプのローンと、大別して2つのタイプの分けることができます。
それぞれのローン商品の貸付条件はどのようになっており、契約の際にはどのような点に注意を払う必要があるのでしょうか。
各種ローンの根本的な違いについて!
利用目的が定められていないタイプのローンは、一般的にフリーローンと言われるタイプの商品であり、現在大手消費者金融や銀行が取り扱いをしているカードローンの殆どがこのタイプとなっています。
契約後はインターネットや専用ローンカードを利用してキャッシングを行い、利用者がお金が必要となった時にはいつでも利用限度額の範囲以内でキャッシングを行うことができる点に最も大きな強みがあると考えられています。
「急にまとまった医療費が必要になった」「今月は付き合いが多くて生活費がピンチ」「塾の特別講習の費用が足りない」など、突然の出費で困った時に必要な金額をスピーディーに調達するのに役立ちます。
金利を目的ローンと比較するとやや高めの設定となっている事が多いのですが、この利便性を考えると納得できる程の差しかありません。
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一方で利用目的が定められているタイプのローンですが、こちらは一般的に目的ローンと呼ばれるタイプの商品であり、カードローンの用に好きなときに好きなだけキャッシングができるというタイプの商品ではありません。
キャッシングは契約時に一括して行い、その後は契約に従って毎月返済をしていくこととなっています。
こちらのタイプのローンは、借りたお金の使いみちを最初に金融機関に申請し、申請した通りの使い方をしなければなりません。
しかし使いみちに制約がある分、フリーローンよりも低金利でキャッシングができるというケースが多くなっているのです。
フリーローン(カードローン)と目的ローンの両方の取り扱いがある消費者金融であるアイフルをモデルケースとし、それぞれのローンの契約条件や貸付条件について詳しく解説を行っていきます。
申込方法や貸付条件にはどんな違いがあるの?アイフルをモデルとして検証!
大手消費者金融の一社として有名なアイフルでは、高い人気を誇るフリーローンであるキャッシングローンに加えて、資金用途が予め決まっている人がお得に借り入れできる目的別ローンの取り扱いがあります。それぞれのローンの特徴をみていきましょう。
まずキャッシングローンですが、実質年率は4.5%から18.0%(2017年5月5日現在)であり、最高融資額は500万円までとなっています。
申し込みは無人契約機やインターネット等様々な方法が用意されていますし、審査時間は最短で30分となっています。
またアイフルの利用が初めてであり、尚且つキャッシングローンを契約した場合には契約日の翌日から30日間無利息でキャッシングができるという特典もあります。
次に目的別ローンについてですが、アイフルではブライダルローンやカーライフローン、トラベルローン等様々な種類の目的別ローンの取り扱いがあり、利用限度額や金利については各ローンによって異なっています。目的別ローン全体で見てみますと、実質年率は9.8%~17.0%(2017年5月5日現在)、最高融資額は100万円までとなっています。
尚、目的別ローンは無人契約機やインターネットからの申し込みには対応しておらず、電話若しくは店頭窓口で契約申し込みを行う必要があります。
また契約の際には借りたお金を使いみちを証明できる書類(見積書や領収書など)の提出が必須となっているので、それらの書類も確実に準備しておく必要があります。
こうして比較をしてみますと、目的別ローンの方が最大金利が17.0%と低く設定されている点に強みがあるものの、申込のしやすさや契約手続きにかかる手間等はキャッシングローンの方に明らかに分があることがわかります。
また最高融資額を比較してみますと、キャッシングローンが最高500万円までとなっているのに対し、目的別ローンは最高100万円までとなっているので、100万円を超える借入を希望する場合には自動的にキャッシングローンを選ぶ必要性が生じます。
総合的に考えると目的別ローンよりもキャッシングローンの利便性が際立ちますが、キャッシングローンと目的別ローンでは返済方式が異なり、元利定額返済方式での返済となっている目的別ローンの方が返済しやすいという人もいることでしょう。
まとまったお金を長期間借りる場合には、事前にアイフルに相談を行い、返済シミュレーションを行っておくことで、損をせず適切な支払い金利での契約ができる可能性が高くなるといえるでしょう。
まとめ
大手消費者金融が取り扱うフリーローン(カードローン)と目的ローンでは借入方法や返済方法などに違いは見られるものの、実質年率については大きな違いは見られないことがわかりました。
確実な借入を希望するならば、申し込み前に消費者金融に相談をしたり返済シミュレーションを行ってからより自身に適した方のローンを選ぶのが良いでしょうし、すぐにお金を借りたいという場合には、まずフリーローンで借り入れを行い、その後借り入れ等を含めて返済方法を検討していく、という方法も有効であると考えられるでしょう。
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。