資金繰りの悪化、設備投資の悩み。メーンバンクから融資を渋られたからと言って頭を抱えるにはまだ早い！
中小企業の強い味方、『商工中金』をご存知でしょうか？
今回は知名度こそないものの内容が充実している、商工中金からの借り入れを紹介していきます。
信用格付けは日本一？絶大なる評価を受け続ける商工中金とは？
まずこの商工中金（正式名称：株式会社商工中央金庫）、一番の特徴と言えば『政府と民間団体の共同出資で運営されている金融機関』という点です。
そのため「預金の受け入れ」「金融マーケットによる資金運用」「国際為替業務」「手形割引による短期資金融資」等、多くの政府系金融機関にはない多岐に渡った金融サービスを執り行なっています。
また、日本の産業の大部分を占める中小企業に焦点を絞った融資をしている事も特徴の一つで、過去現在未来と顧客獲得に対する不安がないという点も信用格付けに大いに関わっているのでしょう。
七十年以上続く歴史の中で一度も政府から赤字補填を受けたことがないという超健全経営にも注目です。
なぜ中小企業の強い味方？商工中金を利用する上での3つのメリット！
「中小企業による中小企業のための金融機関であるべき」という企業理念を掲げる商工中金ですが、謳い文句の通り中小企業への融資には他金融機関とは比較にならないほど積極的な姿勢を取っています。
半民半官の組織ならではの志とも言えますが、中でも事業者にとって利用するにあたり大きなメリットが３つあります！
まず一つに“民間系金融機関に比べて金利が安い”という点。
商工中金は政府系金融機関でもあるため、地方銀行や信用金庫などの民間金融機関よりも安い金利で融資を受ける事ができます。
事業者にとっては大きなポイントですね！
そして二つ目には“状況に応じた対応”が挙げられます。
長期運転資金として受ける融資は10年、設備投資であれば15年というように、経営状況を見極めた親身な返済期間の設定はまさに中小企業による中小企業のためのもの。また、手形割引による短期の運転資金の融資にも対応しており、短期でも長期でも状況に応じた融資が可能というわけです！
そして三つ目ですが、ここには“一時的な業績に左右されない確かな判断力”を推さないわけにはいきません。
商工中金は政府系金融機関ということで、「政策に乗じた融資」を行うことも特徴の一つです。
これは言うなれば政府側によるセーフティネット支援の一環とも言えます。
景気や天災、金融環境など突発的な外的要因の影響を受けやすい中小企業ですが、商工中金はそれらによる一時的な対象企業の業績不振を問題とせず、長期的視野に立った適切な融資判断を下します。
具体的に言うならば、「ここさえ乗り切れば何とかなる」と判断すれば融資は惜しまないということです。
なんと言っても中小企業の継続的成長を促すための組織なのですからね！メーンバンクに融資を渋られた某下町ドラマも、商工中金に駆け込んでいたら違った結末になっていたかも…？？
商工中金からお金を借りるには？デメリットはないの？
さて、商工中金の良いところばかりを挙げて来ましたがそれだけではフェアではないので問題点も挙げてみましょう。
まず肝心要の商工中金からお金を借りるには？という問題ですが、これは非常に単純で、『商工中金の株主である中小企業団体（商工中金株主団体）とその構成員になること』です。
つまり、“商工中金に関わる組合に加わらなければ融資は受けられない”ということです。
またもう一つのデメリットとして、“融資までに時間がかかりがち”という点も挙げられます。
ただしこれは信用の裏返しとも言えるわけですし、今後の返済計画などの相談も煮詰める以上仕方のない事かもしれません。
これらをデメリットと取るかは人それぞれですが、イザという時のために様々な資金調達先を知っておくのは事業者の義務とも言えます。
転ばぬ先の杖は何本あってもいいものです。商工中金は全国全ての都道府県に最低一店舗はありますので、困ったらまずは窓口へ相談に行ってみる事をオススメします！
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。
