カードローンの「契約期間」という項目をきちんと確認されているでしょうか?
期間を過ぎると金融機関は契約者に対し再審査を行い、問題がなければ自動で契約を更新していく場合がほとんどです。
金融機関によって期間の長さは様々で、一年、三年、五年などが多いようです。
このカードローンの契約期間についてはあまり意識していないという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、再審査とは何をチェックするのか? 落ちたらどうなるのか? その時、まだ返済が残っていたら? ご紹介していきたいと思います。
返済能力の再確認。意識の隅には置いておきたい更新日
契約期間を過ぎ、更新日になった時、金融機関は契約者に対して再審査を行います。
これは借り入れ残高の有無に関わらず行うもので、契約者の勤務先が変わっていないか、他機関に借り入れがないかなど、カードローンの契約時に行ったものと同様の審査を行います。
つまり、その時点でも支払い能力に問題がないかを再確認しているのですね。
審査結果に問題がなければ契約は自動で更新され、その際の手続きは不要です。更新手数料もかかりません。
通常、カードローンは完済しても、契約者が解約の手続きを申し出ない限り、契約自体はずっと更新され続けます。
ただし、審査の結果問題があった場合、カードの停止や契約を強制解除させられる場合があります。
退職して無職になっていたり、目に見えて年収が下がっていた場合、返済能力に疑問が持たれ、それ以上の借り入れがストップされてしまうのです。
また、他機関に膨大な借り入れ額があった場合も同様です。
ある日突然「カードが使えなくなった!」と驚かないように、契約時に更新日はしっかり確認しておくと良いでしょう。
過信は禁物。ある日突然カードを停止される可能性
契約更新の審査で落ちてしまうのは、どういったケースが想定されるでしょうか。
勤務先を退職したケースであれば分かりやすいのですが、理由が分からず首を捻るパターンも多いかと思います。
そこで、更新時の審査で落ちてしまう、代表的な例をいくつかピックアップしてみましょう。
① 雇用状態や年収の変化
まず最も分かりやすいのが、このケースです。無職になってしまったり、年収が下がったことによって、返済能力が低下したと見られたパターンです。
見落としがちなケースとしては、申請時は総量規制(借り入れは年収の三分の一までという法律)の範囲内だった借り入れ額が、年収の低下によって規制の対象になってしまった場合です。
こうなると、一度ある程度の金額を返済しない限り、新たに借り入れることが出来ません。
② 他機関の借り入れ額で総量規制を超えてしまった
借りている側からすると分かりにくいのが、このケースです。
例えば、年収300万円の人が、総量規制の対象であるA機関で90万円借りたとします。
その後、総量規制の対象外であるB機関で10万円借りました。
すると合計で100万円借りたことになるため、A機関ではそれ以上の借り入れは出来なくなってしまうのです。
③ 複数回の延滞による信用の低下
こちらは、心当たりのある方なら真っ先に思いつくケースでしょう。
返済を何度も延滞した結果、悪質な顧客と見なされてしまった可能性です。
カードの停止で済めば良いですが、契約の強制解除となる可能性も高いと思われます。
そうならないよう、月々の返済はしっかり行わなければなりません。
④ 制限年齢に達した場合
通常、カードローンには年齢の上限が設定されています。
時を重ねてその年齢に達した場合、契約は自動で解除され、新たに借り入れが出来なくなります。
一般的に、65歳、70歳などを上限にしている金融機関が多いようです。
審査に落ちても一括請求の可能性はほとんどない。月々の返済を続けるだけ
心配なのは、借り入れの残高を残したまま、再審査に落ちてしまった場合です。
残りの返済を一括請求されてしまうのではないかと、不安になる方も多いと思います。
結論から言えば、基本的にその心配はありません。
それまで通り月々の返済を続けていくだけでいいのです。
もちろんその際は、カードの停止や契約の解除といった状況に陥っていると思われますので、新たな借り入れは出来ません。
但し、延滞を何度も繰り返すなど、よほど悪質な返済状況であれば話は別です。
一括請求の通知が届き、従わない場合は財産の差し押さえという事態にまで発展しますので、注意が必要です。
また、審査に落ちた場合、カードの停止とまでは行かなくとも、限度額を下げられるケースも考えられます。
それによってプランの内容に変更が出るかも知れません。
審査に不安がある人は、更新日の時点で自分の契約内容に変化がないか、一度確認しておくと良いでしょう。
参考:楽天銀行カードローン審査優遇?【楽天会員が実際申し込んだ口コミ体験】
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。