お金を借りるには？実はいろいろ。農協のローンを徹底解説します！

みなさんは農協の金融サービスを利用したことがあるでしょうか。

もしかしたら「農協」よりも「JA」というワードの方がピンとくるかもしれません。

実はこの農協という組織は農業だけでなくこの金融サービスにも力を入れているのです。

今回はこの「農協」の金融サービスのひとつであるローンについて深く学んでいきましょう！

農協のローンとは？農協という組織とその信用事業について解説します！

農協とは正規名称「農業協同組合」といい、文字通り農業に携わる人（組合員）によってつくられた組織です。

歴史的にはもちろん農産物の管理などの農業に関わる事業が中心だったのですが、「組合員のためになるサービスを提供する」という運営方針により近年では様々な事業を展開しています。

その内容は経済事業・信用事業・共済事業の農協三事業と呼ばれるものに至り、もはや「何でも屋さん」といえるほど多岐に渡っています。

この中でもJAバンクでおなじみの信用事業は「農協のローン」の他、個人向け資産運用や農業従事者向け運転資金の融資なども行なっている金融関連の事業です。

もちろん一般的な銀行のように預金や送金、ネットバンキングのサービスがあり、人によっては「農業協同組合の信用事業」というより、JAバンクというひとつの銀行として認知されているかもしれません。

このように農協のローンとは農業協同組合の信用事業（JAバンク）におけるサービスのひとつです。

続けて、この農協のローンについて具体的に見ていきましょう。

気軽に利用できるの？農協のローンについての注意点とは？

農協のローンには「教育ローン」「マイカーローン」「住宅ローン」「リフォームローン」「カードローン」「フリーローン」など、銀行と同じく多彩なラインナップが用意されています。

ただ、これらを利用する上で、いわゆるメガバンクと呼ばれる銀行とは大きく異なる点が2点あります。

まず1点目が「金利の公表の仕方について」です。

実は農協の公式HPで紹介されているそれぞれのローンには、金利や融資条件について詳細が書かれていません。

各JAまでお問い合わせくださいという一文があるだけなのです。

さらに各店JAのHPには「利率は店舗およびホームページに掲示します」と、またたらい回しにされ近くの店舗がどこかを検索しなければなりません。

こうしてようやく金利を知ることができるのですが、すぐに金利が知りたいという利用者にとってはもどかしさを感じるでしょう。

そして2点目が「ローンなどの融資の可否の判断基準について」です。

もちろん融資の審査というデリケートな部分なので正確な情報は公開されていませんが「農協の組合員または准組合員」かどうかで審査の結果が変わることが多々あるようです。

非組合員でも審査に通ることはあるようですが、それでも組合員または准組合員の方が有利なのは変わらないでしょう。

これは信用金庫・労働金庫と同じく協同組合としての顔を持っていることが要因だといえます。

そのため出資金という初回のみかかる入会費のようなものがあります。

また、審査だけでなく金利も組合員または准組合員の方が優遇されることが多いようです。

農協のローンはお得！？メガバンクと金利を比較してみました

では最後にJA横浜を例にとり、三菱ＵＦＪ銀行のローンと比較しつつ、具体的な金利についてみていきましょう。

（2016年11月9日時点）

フリーローンについては両者あまり変わりません。

他の金融機関のフリーローンを見ても、年6.000%あたりが一般的です。

一方、JA横浜の教育ローンとマイカーローンはなんと三菱ＵＦＪ銀行の約半分という金利の安さです。

特に教育ローンについては日本政策金融公庫でさえ年1.900%（固定）なので、この金利の低さには驚きですね。

ちなみにJA横浜の教育ローンの年1.700%というのは最優遇金利です。

マイカーローンについても同様です。

「当JAでJAカードを発行した（する）方」「当JAに給与振込を指定している（これから指定する）方」などの提示条件をクリアすることで初めて適用されます。

この優遇は年1.600%のマイナスという素晴らしいものなので、JA横浜以外のJAローンをご利用予定の方もぜひそのJAバンクに金利優遇があるかをご確認ください。

このように、農協のローンはネット検索のしづらさや出資金、金利優遇条件というハードルがあるものの、それを越えれば素晴らしい金利での借入が可能です。

借り入れの際にはお近くのJAバンクを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。