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「教育資金」「事業資金」「車の購入費」など人生には大きなお金が必要になるときがあります。
このときカードローンなどの金利が比較的高い方法で借りるのは金銭的につらいものがあります。
そこでご紹介するのが「国」と「銀行」からの借り入れです。
ここでこの2つのローンについて深く学びお得にお金を借りましょう!
驚くほどの低金利!?多くの人が利用できる国からの借入とは?
一般的に金利の安さは「国>銀行」です。
銀行も低金利なローン商品がたくさんありますが、国の金利にはかないません。
もし借りられる状況にあるなら是非国からの借入をオススメします。
では、国からお金を借りるとは具体的にどういうことでしょうか。
これは日本政策金融公庫という国の機関からという意味で、ここから融資を受けることを指します。
この機関は主に中小企業の資金調達・大規模災害の被災者への経済的な援助・教育資金などの貸付を行っている、100%政府出資の特殊な会社です。
銀行などの貸付とはかなり性質が異なり、営利よりも援助(国民全体の利益)を主たる目的としており、借り入れの用途はやや限定的です。
このため、基本的に個人の消費に関しての貸付は行っておりません。
続けて、この日本政策金融公庫と銀行の目的別ローンの違いを金利を中心にみていきましょう。
目的別で探そう!あなたのベスト借入先はどっち?〜教育ローン〜
まずは日本政策金融公庫と銀行の教育ローンにおける金利の違いについてみていきましょう。
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金利 |
借入限度額 |
対象の方 |
日本政策金融公庫 |
1.9%(固定) |
〜350万円(子供1人あたり) |
様々な方 |
三菱UFJ銀行 「ネットDE教育ローン」 |
3.975%(変動) |
30〜500万円 |
別途記載(※1) |
(2016年11月9日時点)
※1:就学(予定)者の保護者もしくは社会人である本人。申し込み時に満20歳以上で満70歳までに完済でき、前年度の税込年収が200万円以上かつ勤続年数が1年以上の方。
教育費の借入先は、金利の安さから日本政策金融公庫がオススメです。
銀行とは異なり世帯年収の下限額はありません。ただし収入のない学生本人では申し込み不可です。
上限額は子供の人数によって変わり、1人だと790万円、2人だと890万円、3人だと990万円、と1人増えるごとに100万円ずつ増えていきます。
また、日本学生支援機構の奨学金と併せて利用できることや、20日程度で入金可という点も大きなメリットです。
必要な書類は「借入申込書(ネット申込時は不要)」「住民票の写しまたは住民票記載事項証明書」「運転免許証またはパスポート」「源泉徴収票または確定申告書」「預金通帳(最近半年分以上)」です。また場合により「合格証明」「在学証明」「授業料納付通知」などが必要になります。
目的別で探そう!あなたのベスト借入先はどっち?〜事業資金〜
ここでは事業資金の借入について両者の違いをみていきましょう。
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金利 |
借入限度額 |
対象の方 |
日本政策金融公庫 「普通貸付」 |
約1〜3%(固定) (用途・返済期間・担保の有無により変わる) |
〜4,800万円 |
ほとんどの業種の中小企業の方 |
三菱UFJ銀行 「ビジネスローン」 |
2.35〜9.00%(変動) |
500〜5000万円 (100万円単位) |
別途記入(※2) |
(2016年11月9日時点)
※2:業歴2年以上かつ確定した決算書2期分の提出ができる方。、最新決算期において貸借対照表の「資本の部」「純資産の部」がマイナスでなく、税金の未納がない方。
事業資金については、ケースによりベストな借入先が変わります。
例えば、急ぎでより多くの資金が必要な人にとっては100万円を年1%で借りるよりも、500万円を年9%で借りる方が価値が高いでしょう。
事業・投資は資金を投入するタイミングが命なのです。
そのため融資までかかる時間や事業計画書のチェックの厳しさなどが借入先のチョイスに大きく影響し、一概にどっちが良いとはいえません。
しかし、この点を差し引いても日本政策金融公庫の金利の低さは目立ちます。
特に新規立ち上げのビジネスモデルの多くは年10%を超える利回りが期待できないと、通常は借入をしてまでやりません。
逆に貸し手はそのような人にお金を融資したいのです。
もしあなたがこのようなビジネスモデルをお持ちであれば、是非日本政策金融公庫からの融資を検討してみてはいかがでしょうか。
目的別で探そう!あなたのベスト借入先はどっち?〜車・バイクローン〜
ここでは車・バイクローンについて両者の違いをみていきましょう。
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金利 |
借入限度額 |
対象の方 |
日本政策金融公庫 |
ー |
ー |
事業主・経営者のみ事業資金 として借入可能な場合あり |
三菱UFJ銀行 「ネットDEマイカーローン」 |
2.975%(変動) |
50〜1,000万円 |
別途記載(※1) |
(2016年11月9日時点)
車・バイクローンについては教育費や事業資金と異なり事業用途以外では日本政策金融公庫からの借入はできません。
事業用途とは営業車として使うケースなどです。
有限な資金を教育資金・事業資金・災害時の援助費などに優先するという日本政策金融公庫のスタンスだと考えられます。
このため車・バイクの購入にあたっては銀行などからの融資を検討する必要があります。
この融資には「銀行のマイカーローン」「銀行のフリーローン」「ディーラーローン(自動車販売店の提携ローン)」などの選択肢があります。
この中で特にオススメなのは銀行のマイカーローンです。
他の2つと比べて金利がかなり安いからです。
三菱UFJ銀行のネットDEマイカーローンをはじめ各銀行が様々なカーローン専用商品を用意していますので是非ご検討ください。
ちなみに、一般的にディーラーローンは販売店の取り分によって金利が割高な場合が多いので、必ず他のローンと比較し納得してから契約をしましょう。
国か銀行か、まとめとその他の注意点について
ここまでみてきたように、基本的には日本政策金融公庫の金利が安いです。
特に国の教育ローンは借入額・金利共に非常に利用者にとってメリットが大きいのでまずはぜひ検討しましょう。
また人によっては「利子が高くついても借入期間を長くできる方がいい!」などの特殊な都合があるかもしれません。
その場合は、それぞれの借入先のHPの様々な情報の中で、どれが一番お得かを検討してみてください。
もし、国からの借入ができない場合は銀行の目的別ローンを利用することになるでしょう。
その際は各銀行の「返済方式」や「返済時の手数料」についても注目してください。
結果的に返済額が安くなることが多々あります。
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。