個人間融資掲示板でお金を借りる?利用法・違法性・注意点などを完全解説!

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個人間融資掲示板でお金を借りる?利用法・違法性・注意点などを完全解説!

「個人間融資掲示板」というものをご存知でしょうか。

なんとこのサービスは匿名掲示板でお金の貸し借りをしようという新たな試みです。

そのため、まだまだサービス内容や法律的なことについて不備が多々あります。

ここでは、この「個人間融資掲示板」について見ていきましょう!

 

個人と個人がお金を貸し借り!?「個人間融資掲示板」とは何か?

個人融資掲示板の実態を探っているイメージ

個人間融資掲示板とは、個人同士のお金の貸し借りをネット掲示板で行うというサービスです。

掲示板に「〇万円貸して欲しいです!」と書き込むだけの驚くべき借入方法なのです。

実はこの貸し借り行為自体は違法性がなく、トラブルさえなければ良いサービスといえるでしょう。

 

現在では「レンタルキャッシュ」や「ハートステーション」などの個人間融資掲示板が運営されており、どちらもトラブル含め貸付契約に直接関わらないと明言しています。

そのためこれらの掲示板は仲介料ではなく主に広告を収入の柱としており、その利用手数料は無料です。

 

もしこのサービスがうまく機能すれば、少額の運用にこれほど適したものはありません。

例えば、掲示板で5万円を誰かに1ヶ月貸した(年20%)ときの利息は約833円です。

これを月間100件こなせば、貸主には約8万円もの利益ができます。

 

しかし、やはりネット掲示板という匿名性の高さゆえに、貸主としては「全額返済されない」・借り主としては「詐欺またはヤミ金だった」・「違法金利で貸し付けられている」という双方のトラブルが頻繁に起こります。

ちなみに違法金利とは、利息制限法で定められた「元金10万円未満は年20%、10~100万円未満は年18%、100万円以上は15%」を超えるものです。

 

個人間融資掲示板で貸主が抱いているリスクとは?

 

やはり、貸主としては「全額返済されない」が一番困ります。

なぜなら、返済されない問題は最終的に裁判所へ持っていく必要があり、その都度弁護士費用などがかかりうるからです。

ゆえに、掲示板で多い少額の貸付はかなり割の合わないものとなってしまいます。

 

さらに、この掲示板の利用者は書き込みを見る限りブラックの人が非常に多いです。

「ブラックで借入ができません。助けてください!」などの書き込みはすぐに見つかります。

そのため、このようなハイリスクを背負った中で真っ当な貸付をする人がそういるとは思えません。

 

ただ、契約の際に執行認諾文言付公正証書というものを用意した場合少し事情が変わります。

これについて、続けて見ていきましょう。

 

証拠はどこに?個人間のお金の貸し借りに関わる書類とは?

個人融資の証拠書類を表すイメージ

実は個人間でのお金の貸し借り契約は、口約束ですら成立します。

しかし、この約束が反故され借主の返済が滞った場合、貸主はその貸付金を請求せねばなりません。

 

その請求に対して借主が異議を唱えた場合、2人の争いは法廷へと持ち込まれます。

 

この裁判のときに貸し借りの事実を示す借用書・金銭消費貸借契約書・執行認諾文言付公正証書などが証拠として必要になるのです。

また、契約に関するメールもその内容次第で有力な貸付証拠となるケースもあります。

 

これらの証拠の強さは「執行認諾文言付公正証書>金銭消費貸借契約書>借用書>メール>口約束」で、中でも執行認諾文言付公正証書は役場での発行となりますので証拠としての力はとても強いものです。

 

実際の裁判では個人間の貸し借りで最重要問題となるのは「貸したかどうか」という一点です。

このことを証明さえすれば、借主は返済義務を果たす必要が出てきます。

 

ただし、どうしても払えない経済状態にある人に対して「明日までに返してほしい」と言ったところで何も解決しません。

場合によっては、強制執行(差し押さえ)の権利を得ますが、逆さにしても1円も出てこない相手にはほとんど意味を為さないでしょう。

 

このため、多くのケースでは意味のない強制執行よりも返済期間の見直しなどの交渉による和解が功を奏することがほとんどです。

 

もちろん、法廷では弁護士費用などがかかりますので10万円程度の貸し借りはトータルで見ると大きくマイナスになります。

 

リスクがあるのに個人間融資掲示板で貸付しているワケとは?

 

このような避けられない貸主のリスクを上回るメリットは、やはり「違法金利での貸付」や「詐欺」によって生まれる不正な収益としか考えられません。

つまり掲示板の運営スタイル上、借主はまともな貸主を見つけることが論理的に考えて非常に困難だと言えるわけです。

 

実際には個人に扮したヤミ金業者もたくさんいるようです。

金融機関から借り入れができないから掲示板を利用しているという借主の立場を考えると、その弱みにつけ込む違法業者がいると考える方が自然なのです。

 

もちろんすべての書き込みがそうだとは言えません。

 

しかし、まともな貸主に当たる確率の低さと、それがヤミ金業者だった場合を考えると「ハイリスク・ローリターン」だと言わざるを得ません。

 

結局、掲示板の利用は避けるべき?違法ではないからOK?

「個人融資掲示板を利用すべきか否か」を表すイメージ

ここまで、個人間融資掲示板の利用法・違法性・注意点について見ていきました。

現状の掲示板の環境はあまり良いとは言えず、犯罪の温床となるケースもあります。

 

たしかに、ブラックの人は借入の手段が極めて少ないです。

そのためにこのような掲示板がどんどん増加しているのでしょう。

 

しかし、だからと言って「ハイリスク・ローリターン」に賭けるのは早計ではないでしょうか。

どこからも借り入れできない、いわゆる「ブラック」の人を狙っている違法業者が貸主として潜んでいる可能性がとても高いからです。

 

どうしても返済に困っている場合には「債務整理」や「生活福資金貸付制度」の利用を検討してみるのが第一選択であるべきでしょう。

個人間融資掲示板の利用はできる限り避けるのが無難だと断言できます。






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