専用のローンカードを利用すれば、コンビニATMなどから、いつでも必要な金額を借り入れることができ、尚且つ借りたお金は原則自由に使うことが出来るローン商品であるカードローンは、現代人の多くが利用していますし、上手に使いこなすことができれば、大変に便利な金融ツールとなります。
一方で使い方を誤れば、多くの借金を抱えてしまうことにもなりかねませんし、場合によってはカードローンの使いすぎが原因で債務整理を行わなければならないことになってしまう人もいます。
カードローンを安全に、賢く使うためにはどのような点に気をつけて使えばよいのか等について解説を行っていきます。
他のローン商品にないカードローンならではのメリットとは!?
注意点について解説を行うに先立って、まずはカードローンならではの特徴や、独自のメリットなどについて解説を行っていきます。
・借りたお金を自由に使うことができます
自動車ローンやブライダルローンなどの目的別ローンと呼ばれるローン商品は、借りたお金の使いみちが限られていますが、カードローンは原則借りたお金を自由に使うことができます。
またカードローンはフリーローンとも異なり、一度借り入れたお金の完済が終わらないうちに再融資を受けることも可能ですし、再融資を受ける際も逐一金融機関で審査を受ける必要なく、専用のローンカードを利用していつでも好きなときに借り入れを行うことが出来るのです。
・時間に関係なく借入ができます
借り入れを行う際には、ネットなどから手続きを行う振り込みキャッシングとカードを使ってATMからキャッシングをする方法が主流となっているのですが、どちらの方法でも24時間いつでも借り入れが可能な商品は多くなっています。
振り込みキャッシングの場合、24時間振込手続きを行っていて、手続き完了後には瞬時に振込をしてくれるサービスがネット銀行のカードローンを中心に広がっていますし、ATMからのキャッシングの場合、大手消費者金融や大手銀行のカードローンを中心に24時間利用できるものは非常に多くあるのです。
・一定期間無利息で利用できるものがあります
カードローンの金利は、目的別ローンのそれと比較すると、若干高めに設定されていることが多いという実情がありますが、最近では一定期間無利息でキャッシングができるカードローンが増えているので、無利息キャッシングサービスを上手く利用すれば、短期間の借入が非常にお得になります。
なお、無利息キャッシングサービスについては、契約後最初の一定期間のみ利用できたり、利用するためには一定の条件を満たして契約する必要などがあるので、事前にしっかり確認しておくと良いでしょう。
■タイプの違いを学ぶ
カードローンを初めて使う際は、まずどんなタイプがあるのか学んでおきましょう。
まず銀行が提供している銀行系カードローンは、より多くの金額を借りることが出来るカードローンといわれています。
カードローンを提供している銀行にもよりますが、中には1000万円まで借り入れが可能なローンもあるので、大抵の事態には対応することが出来ます。
更に金利も低く設定されているので、返済総額を抑えて無理なく返済を続けることが可能です。
その代わり審査基準が厳しいローンが多く、正社員待遇で3年~5年ほど働かないと、返済能力が無いと判断されたり、限度金の増額には実際にローンを利用し、債務トラブルを起こすことなく使うなどの実績が必要だったりと、厳しい条件が多く、条件を満たしていない人は、使いたくても使うことが出来ません。
消費者金融系カードローンは、より簡単に借りることが出来るローンとして知られています。
審査基準が銀行系よりも甘く、アルバイトやパートの方でも借りることが出来たり、審査にかかる時間が短かったりと、すぐにローンを利用したいときに役立ちます。
欠点としては金利が高く設定されているので、返済時の負担が大きくなりやすいのと、総量規制によって年収の3分の1以上を借りることが出来ないなどの制限が多く、大金を借りるのには向いていません。
銀行系と消費者金融系の2種類に分けるだけでも、様々な違いがあることが分かりますが、更に利用する銀行や消費者金融によって、更に細かくサービス内容などが分かれます。
数あるローンの中から理想のローンを選ぶためにも、情報収集はこまめに行うようにしましょう。
■サービスを有効活用する
安心してカードローンを利用するためには、ローンごとに用意されているサービスを有効活用することが重要です。
例えば金利の設定の仕方を見ても、ローンによってその内容は大きく異なり、銀行系カードローンは元々金利が低く設定されている分、返済時の負担を確実に抑えることが出来ますし、金利が高い消費者金融名も、借り手から限られた期間内に返済を行うと、指定された期間の金利をゼロにして、実質返済総額を増やすことなくローンを返済することが出来たりと、サービスを上手に使いこなすことで、無理なくカードローンを使いこなすことが出来るようになります。
カードローンのサービスは、返済時にお得になるだけでなく、利用することでお得な生活を送れるようになったり、使いたいタイミングですぐにお金を用意できるものも存在します。
例えば利用するごとにポイントカードのポイントが加算され、普段使っている商品を安く購入できるサービスや、スマートフォンのアプリを経由して契約を行うことで、即日中に申し込みが出来たりと、利用するローンによってサービス内容はまったく異なるので、普段野生活スタイルや使用したい条件に合わせて使い分けることで、更にお得かつ便利にカードローンを役立てることが出来ます。
最近はカードローンのサービスも多くの企業が似た様なものを公開するようになって来ているので、細かい違いに注目しつつ、自分に合うものを探す必要が出てきています。
例えば女性の場合はレディースローンを使ったほうが、金利が低くなることが多いですし、即日振込みができるローンも、対応できる時間に差があり、簡単に即日振り込みできるものや、条件をいくつか満たさないと即日振込みが出来なくなることもあるので、利用する前にサービス内容の詳細を確認しましょう。
■返済計画をきちんと立てる
カードローンを使って債務トラブルを引き起こしてしまう方の多くは、無計画にローンを組んで返済を滞らせてしまっています。
カードローンはただでさえ簡単に借りることが出来るにもかかわらず、サービスが充実したおかげで余計に借りやすくなり、自分が借金をしているという感覚まで薄れやすくなってきているので、自分が借金をしていると自覚し、無理の無い返済を続けられるように、最初に借りる時点で返済計画をきちんと立てることを意識するようにしましょう。
カードローンの返済計画を立てる前に、借りる金額は必要最低限に抑えるようにしましょう。
審査の時点で無理の無い限度額を設定しているとは思いますが、実際に限度額一杯まで借りてしまうと、返済しきれなくなることが非常に多いので、無理せず返済を続けるためにも、借りるお金は必要最低限の額に抑えるようにしましょう。
返済計画を立てる際は、利用しているローン会社によっては、公式サイト内に返済総額を計算できるシミュレーターを用意しているところもあるので、そちらを参考にすると、より具体的な返済計画を立てることが出来ます。
カードローンの使いすぎを防ぐコツとは?
先に紹介したように、カードローンには数々のメリットがあり、非常に利便性が高いローン商品であるため、ついつい借りすぎてしまうリスクが懸念されます。
カードローンの使いすぎを防ぐコツについて解説をしていきます。
・返済シミュレーターを活用する
借り過ぎを防止するためには、実際に借り入れを行う前に、借りた後の返済計画をしっかりイメージしておくことが重要になります。
おおよその返済計画をイメージするのに非常に役立つのが、各金融機関の公式サイトなどで利用できる返済シミュレーターであり、自分の契約条件や借入金額を入力するだけで、一瞬で利息の支払総額や返済期間、毎月の返済額などを知ることができます。
借入前に自分の返済負担が可視化できるので、返済シミュレーター活用は強くおすすめします。
・利用限度額を敢えて低めに設定する
いざという時に備えて、カードローンの利用限度額はついつい高めに設定して申し込みをしてしまいがちですが、利用限度額に余裕があると、不必要にお金を借りてしまいがちです。
そこで敢えて利用限度額を低めに設定することで、借り入れ可能な金額に余裕がなくなるので、無駄な借入を減らすことに繋がると考えられるのです。
・ローンカードは財布に入れておかない
ローンカードを財布に入れて持ち歩いていると、ついついコンビニに立ち寄った場合などにキャッシングしてしまうことに繋がります。
利便性は多少落ちますが、財布に入れて持ち運ばずに、ローンカードは自宅で保管しておくことで、本当に必要なとき以外の利用を控えることができます。
またローンカードの中には銀行のキャッシュカードと一体になったものもありますが、誤利用を防ぐという意味では、一体型のカードは発行してもらわずに、それぞれ専用のカードを管理するようにすることをおすすめします。
まとめ
カードローンはいざというときに非常に役立つ便利なローン商品である一方で、その利便性の高さ故に、ついつい借り過ぎてしまう危険性をもったローン商品であるとも考えられます。
カードローンは上手に使いこなせれば、非常に便利なローンなので、使うタイミングを図りながら、うまく活用していきたいですね。
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。