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自動融資とは口座残高が引き落とし金額に対して不足している時に自動的にカードローンから融資し、引き落とし不能を防ぐという便利な機能です。
これが行われた場合に、通帳の預金残高はマイナス表示になります。
自動融資はもちろん借金なので金利が発生しますが、引き落としにしている公共料金やクレジットカードの遅延損害金(14.6%)を防ぐことができます。
通帳の預金残高がマイナスになっているのはなぜ?
カードローンを利用している銀行の通帳の預金残高がマイナスになっていることがあります。これはそのマイナスの分の借金をしているということです。
特定の銀行のカードローンに多く備わっているシステムですが、公共料金やクレジットカードの引き落としにその口座を利用している場合、引き落とし日に預金残高が支払い金額に満たない場合でも不足分を自動的に融資してくれるという仕組みがあり、これを自動融資といいます。
つまり不足分を同じ銀行で契約しているカードローンから自動的に借り入れてくれるというシステムです。
水道やガスなどの公共料金は長期滞納すると供給が止められてしまいますし、クレジットカードの長期滞納も信用の失墜を招いてしまうので、そのようなことを考えればこの自動融資は非常に便利な機能と言えます。
自動融資には2種類ある
自動融資には定期預金担保貸付とカードローン貸付の2種類があります。
多くの銀行には、定期預金を担保として銀行から自動的にお金を借りることができる、「定期預金担保貸付」というシステムがありますが、これも自動融資の一つです。
引き落とし日に残高が不足しているという場合の融資のみでなく、自分で預金残高以上の額を引き出す場合も自動融資が行われており、これを貸越といいます。
この場合も通帳の残高は多くの場合マイナス表示になります。
カードローンの自動融資はこの仕組みとほぼ同じです。
自動融資で融資されたお金に金利はつくの?
カードローンの自動融資で借り入れるお金はカードローンで通常時に借り入れるお金と同じなので、当然金利も発生します。
また定期預金担保貸付でも同様に金利が発生します。
しかし、定期預金担保貸付の金利は「担保定期預金の約定利率+0.5%」としている銀行が多く、基本的にカードローンの方が金利が高くつきます。
定期預金担保貸付においては、定期預金さえしていれば審査なしで定期預金額内の借り入れが可能なので、カードローンによる貸付よりメリットが大きいでしょう。
自動貸付で遅延損害金を防止できる
自動融資が便利なところは料金引き落としができなかった場合に発生する遅延損害金を未然に防げるところです。
公共料金やクレジットカードの引き落とし日に残高が足らずに引き落としができないと、日割りで遅延損害金が発生する場合があります。
多くの場合、遅延損害金は14.6%とされていることが多いです。
定期預金担保貸付の金利は非常に低いので遅延損害金よりも金利を低く抑えることができます。
カードローンの場合は、14.6%より金利が低いのは契約条件によりけりです。しかし、少し高くても公共インフラやサービス、クレジットカードが止まってしまったり、信用にキズがつくことを考えると貸越を使うメリットは大きいでしょう。
まずは定期ができれば定期預金担保貸付を利用し、ムリならばカードローン貸付を検討してみましょう。
カードローンの自動融資機能がある主な銀行
預金口座にカードローンの自動融資ができる銀行カードローンは以下のところがあります。
カードローン自動融資の注意点
前述の通り、自動融資を受けるには多くの場合その口座を公共料金やクレジットカードなどの引き落としに利用している必要があります。
また、自動融資の対象とならない、つまり預金残高が不足していても自動的に融資を受けることはできないケースもいくつか存在します。
これは金融機関によって規定が異なりますが、ほとんどの場合、カードローンの支払いに自動融資の適用は認められません。
カードローンの支払いをカードローンで行うことになるからです。
また、自動融資の対象となる引き落としを個別に指定することはできない(クレジットカードの引き落としには適用してほしいけど、公共料金の場合には適用しない、といった選択はできない)という点にも注意してください。
加えて、当然のことではありますが、自動融資はカードローンで借り入れることのできる範囲内の額において行われます。
つまり、常に必ず、不足額の全額が自動融資されるとは限らないのです。
また、自動融資はイコール借金なので、この場合預金残高がマイナスのまま放置しておくと、金利がどんどんかかっていくので、放置せずすぐに返済するようにしましょう。
基本的には、預金残高がゼロになることがないよう、預金口座の管理を怠らないこと、また万が一自動融資を受けざるを得ないという場合でも、それで借り入れた分の額は早急に返済するように努めることをおすすめします。
預金口座に自動融資をセットできる銀行カードローンの詳細
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。