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毎月、カードローンの借入・返済を繰り返している方は多いでしょう。
中には、利子の負担に悩んでいる人もいるかもしれません。
ここではそのような方のタメになる情報をまとめてみました。
カードローンの借入・返済を繰り返すことでどんな影響があるのか。
そのメリット・デメリットについてみていきましょう。
そんなことがあったのか!借入・返済を繰り返すことのメリット
一般的にカードローンの繰り返しの利用は良くないと思われますが、実はプラスの側面があるのです。
これには大きく分けてふたつあります。「信用情報の蓄積」と「金利が下がる可能性」です。
ここではまず前者の「信用情報の蓄積」からみていきましょう。
信用情報とは簡単に言うと「利用者がお金を期日までに返済したかどうか」の履歴です。
この情報を管理・提供する機関が存在します。
そのため、まじめな返済を繰り返すことで自らの信用情報を育てることができるのです。
では、この信用情報の蓄積がどのようなメリットをもたらすのでしょうか。具体例をみて考えていきましょう。
例えば、あなたは子供のための教育資金としてまとまったお金が必要になったとします。
このとき、過去にカードローンやクレジットなどの利用経験がない(いわゆる「スーパーホワイト」)状態だと審査が不利になる可能性があります。
その理由は貸し手が「まじめな返済実績のある人」を好むからです。
借り入れをしたことがなければ当然返済もしたことがないので「まじめな返済実績」があるかどうかが判断できないのです。
そのため、将来ローンを組む予定のある方はこの「信用情報の蓄積」に気を配っておくといいかもしれません。
意外なメリット!?あなたの金利が下がるかもしれない100万円の壁とは?
では続いて、もう一つのメリットである「金利が下がる可能性」についてみていきましょう。
皆さんは「上限金利」というものをご存知でしょうか。これは、額が上がるにつれ金利を下げなければいけないという法律です。
具体的には、カードローンは100万円に達すると金利が下がります。例えばアコムの場合、年18.0%から年15.0%へと下がります。(2016年11月5日現在)
これは何も客へのサービスで行なっているのではなく、貸金業法というルールを守っているだけなのです。
さて、ここで「100万円も借りないといけないの?」という疑問がでてきます。
これは誤解されがちなのですが、実はこの100万円とは「借入額」のことではないのです。
では何のことかと言うと、カードの「限度額」のことです。
つまりあなたのカードの限度額を100万円以上にできれば、自動的に金利が年15.0%以下になるのです。
これは意外と知らないことですよね。というより、貸し手からすればあまり知られたくない情報なのかもしれません。
これまで長く借入・返済を繰り返してきた人は信用が高いはずです。
そのため、もちろん年収などに左右されますがこの方法で金利を下げられるかもしれません。
特に少額でも「定期的な借入と返済をする人」は貸し手から優良顧客と思われているはずです。
もしあなたがこれに該当するなら、限度額を上げられるか確認してみてはいかがでしょうか。
例えばアコムでは「アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)」というカードローン会員専用のフリーコールを用意しています。
各金融機関にこのような相談ダイヤルは通常は用意されていますので、定期的な返済をしてきた方は限度額が上げられないかどうかを確認してみるといいでしょう。
ただし、限度額を上げる申請をするということは「再審査を受ける」ことと同じですので、結果として限度額が下がってしまうこともあるので注意してください。
ダラダラ利用すると危ない!借入・返済を繰り返すことのデメリットとは?
ここではカードローンの借入・返済を繰り返しすることのデメリットについて考えていきましょう。
これもメリットと同じくふたつあると思われます。それは「利子による金銭的負担」と「借入癖」です。
さらに厄介なことに、このふたつは同時に起こってしまう傾向があります。では、早速みていきましょう。
例えば、以下のような対照的なふたりがいたとします。両者、返済方式は「元利リボルビング方式」という設定です。
Aさん:30万円の借入を年18.0%で12回払い(返済のみで再借入はなし)
Bさん:30万円の借入を年18.0%で12回払い(毎回の返済後すぐに返済分を再借入する)
12ヶ月後、当然Aさんは完済していますね。一方、Bさんはどうなるのでしょうか。
|
総返済額 |
利子 |
返済残高 |
Aさん |
329,584円 |
29,584円 |
0円 |
Bさん |
330,036円 |
53,256円 |
276,935円 |
上の数値をみればわかる通り、返済後すぐに再借入を続けたBさんの残高は減っていません。
この後すぐに再借入をしてまた30万円に戻ってしまうことでしょう。
また利子の総額は完済したAさんと比べて約2倍になっています。これは元利方式の怖いところで、借り始めの元金が多い期間ほど利子が大きいのです。
Bさんは借入を繰り返すことによって、常に元金30万円のままで利子の計算をされていたということになります。
また、このような人は金利を把握していない傾向にあります。
さらに恐ろしいことがあります。
それは2つ目のデメリットである「借入癖」です。
おそらくBさんはこの後もこの生活を続けていく可能性が高いでしょう。
一度手にした生活水準や金銭感覚はなかなか元には戻せません。
どこかで借入額・借入頻度・返済額を改善しない限り、Bさんの元金はずっと30万円のままで完済は遠い未来になってしまいます。
このような点に留意し、計画的な借入・返済を心がけましょう。
借入・返済を繰り返す上での注意点とまとめ
ここまでカードローンの借入・返済を繰り返すことのメリット・デメリットをみていきました。
「限度額100万円以上で金利が下がるとは知らなかった」・「元利方式の恐ろしさを初めて知った」など様々な感想があると思います。
特に「借り入れ額ではなく限度額によって金利が変わる」ということを知らなかった人も多いのではないでしょうか。
これは実質的に返済額が下がるテクニックです。
ある程度の返済実績や年収のある方は、限度額が上がらないかを調べてみましょう。
ただし、限度額を上げてしまうとついつい使いすぎるリスクが生まれます。
そのリスクを理性でコントロールすることは人によっては難しいかもしれません。
しかし、このコントロールをしつつ上手に融資を受けることは、あなたの可能性を広げることに繋がります。
カードローンは借入・返済ともに計画的に、そして正しい知識を持ち有効に使いましょう。
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。