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カードローンの「審査」については公式情報がほとんどありません。
だからと言って、対策なしでの申し込みは早計です。
実は、こうすれば「審査」に通った!というコツは多々存在します。
ここで説明する「用途」もそのひとつです。
より審査を有利にするため、この「用途」について深く学んでいきましょう。
その用途で大丈夫?カードローンの用途として認められているもの
まずは5つのカードローンの「認められている用途」と「禁止されている用途」をみていきましょう。
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借り入れ金の用途 |
禁止されている用途 |
アコムのカードローン |
自由 |
特になし |
プロミスのフリーキャッシング |
生計費(個人事業主は事業費でもOK) |
特になし |
アイフルのキャッシングローン |
自由 |
特になし |
三菱UFJ銀行バンクイック |
さまざまな用途 |
事業性資金 |
三井住友銀行カードローン |
原則自由 |
事業性資金 |
(2016年11月3日時点)
アコム・アイフルのカードローンは用途が自由とされています。
一方で、三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、事業性資金のみ認められていません。
また、プロミスの借り入れの用途には生計費と書かれてあります。
なんともあいまいな言葉ですね。
辞書的には「暮らすために必要な費用」という意味になります。
例えば「食費」「家賃」「交際費」はどれも生計費と考えられそうです。
結婚式などの「冠婚葬祭費」も暮らすために必要な費用といえそうですね。
では、「引越し費用」はどうでしょう?おそらくは生計費ですよね。
しかし、あなたがこの用途で申告した場合、審査にマイナスの影響を及ぼすことがあるのです。
「えっ!?なんで?」と思われますよね。
たしかに、なんだかよくわからない基準です。
しかし、その理由は審査をする側の気持ちに立ってみるとみえてきます。
続いては、用途次第で審査結果が変わってしまうのかについて、その理由を探っていきましょう!
たかが用途?されど用途?申告内容で審査結果が変わる理由とは
ご存知かもしれませんが、審査には必ず人間が関わります。
たしかに、最近は「スコアリング」という機械に頼った審査方式も多くなっています。
場合によっては、そのスコアのみで通過することもあるでしょう。
ただ、この審査基準をつくったのも人間ですよね。
つまり申告する用途は貸し手の心証、ひいては審査結果そのものを左右するのです。
例えば、用途以外の基準(年収・年齢など)をしっかりクリアした人がいます。
この人が借り入れの用途に「ギャンブル」と申告した場合はどうでしょうか。
あなたが審査をする人間だった場合、きちんと返済されるかかなり不安になりませんか。
実際には、感情よりもそれぞれのカードローンでの審査基準が優先されます。
しかし「教育資金」と申告した人と比べると、イメージが悪いのは考えるまでもないでしょう。
では、同じく趣味である釣りの費用なら、どう書けば良いでしょうか。
答えを言ってしまうと、これは「レジャー」と書くのがベターです。
これなら、あなたが審査をする人でも「まあ大丈夫か」となりますよね。
レジャーなら「家族旅行」かもしれませんし「釣竿の購入費」かもしれません。
なにより継続的にかかる費用ではないと判断できるからです。
このように、審査に人間が関わっている以上、用途の書き方ひとつで審査する側の心証は簡単に変わるのです。
一発でアウト!?できる限り書いてはいけない用途とその理由
ここでは、できる限り書いてはいけない用途とは何かとその理由について学びましょう。
例えば、先ほどの「ギャンブル」はそのひとつです。
返済できるかどうか疑問を持たれることから、審査で何一つ有利にならないことは明らかですね。
では、冒頭で出てきた「引越し費用」はどうでしょうか。
これはなぜ審査にマイナスに働く可能性があるのでしょう。
その理由は、引越しをした後の状況とその背景にあります。
引越しをするということは、当然住所が変わりますよね。
そうすると審査をする側から「引越し後に連絡が取りにくくなるのではないか」という心配をされてしまいます。
もしかしたら「仕事を辞めるから引越すのではないか」という疑いを持たれてしまうかもしれません。
もちろんそうではないという人も多いでしょう。
しかし、貸す側からすれば「引越し費用」と書く人には、統計上そのような傾向があるとみなされるのです。
いずれにせよ「引越し費用」ではなく「生計費」など別の言葉で書いた方が良いでしょう。
もちろん、すべてのカードローンの審査でこうなるとは言えません。
しかし、多くの審査ではこのように用途から「返済意志」や「貸し倒れリスク」を推察するといったことが行われています。
審査において用途の項目がある時点でそう考えるのが自然ですね。
これは無担保でお金を貸す立場からすれば当然の工夫だと言えます。
ですので、貸し手に「不安」を持たせるような申告は絶対に避けましょう。
ギリギリセーフ!?なるべく書かない方がいい用途とその理由
ここでは場合によって審査が不利になる用途についてみていきましょう。
絶対になることは言えませんが「触らぬ神に祟りなし」です。
しっかりと学んで審査を自ら不利にしないようにしましょう。
まずは、明らかに「お金に困っている」ことをアピールしてしまう表現です。
例えば「他社への返済」「家賃」「食費」などがありますね。
特に「他社への返済」はその時点で信用情報にキズがなくても、これからそうなる可能性が高いとみなされてしまいます。
では「家賃」「食費」はどうでしょうか。
これらは、ケースバイケースですがまず心証を良くすることはありません。
家賃や食費の支払いに困っている人は、金銭的にかなりの危機に直面していると推察されるからです。
このふたつの支払いに困っているということは、金銭的な状況がかなり悪いと捉えられてしまいます。
もし妥当な理由があっても、無難に「生計費」として申告した方が良いでしょう。
また「株」「FX」などの投資関連も注意が必要です。
本人がいくら違うと言っても、審査側からすれば同じく「ギャンブル」と判断される可能性が高くあります。
用途の表現の自由にも限度あり!やりすぎには気をつけよう
さて、ここまで用途の申告についてのあれこれをみてきました。
実は「家賃」と申告しようとしていてドキッとしたなんて方もいるかもしれません。
貸し手の不安を煽ることを書いてしまうところだったという方もいるかもしれません。
たしかに、この審査についてはその明確な基準の公表が少ないです。
年に数回その基準自体が変わることもありえます。
しかし、お金を貸す側の立場を考えればそのヒントがおぼろげにみえてきませんか。
今一度、用途をどう申告するのかを「審査側の気持ちになって」考えてみましょう。
ただ、明らかに「嘘」の申告をすると後々「即全額返済」などのペナルティーを課せられることがあります。
法的にもまずいので、あまりに酷な表現の変え方はやめておくべきでしょう。
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。