大手消費者金融の多くが最近では複数のタイプのカードローン商品を取り扱っていて、利用者は多様な選択肢の中から自身のニーズに合致した商品を選びやすくなりました。
大手消費者金融の殆どで取り扱いがあるのがベーシックなカードローン商品とビジネスローンと呼ばれるタイプのカードローン商品となっているのですが、この2つのカードローンにはどのような違いがあるのでしょうか。
両者の相違点について解説を行っていきます。
両商品の最も大きな違いとは!?
カードローンとビジネスローンの違いを完結に紹介しますと、「借りたお金を事業用資金として利用して良いか否か」という点にあります。
カードローンは専用のローンカードを使っていつでも必要な時に借り入れができますし、原則借りたお金の使い道は自由となっています。
そんなカードローンの唯一と言っても過言ではない「原則外」が事業用資金としての利用であり、大手消費者金融のカードローン商品の商品概要を見てみますと、殆どはカードローンで借りたお金の使い道は自由としながらも括弧書きで「事業用資金としての利用は除く」とされているのです。
一方でビジネスローンは、その名称からも分かるように、個人事業主などがビジネスのための資金調達を行いやすいようにと開発されたローン商品となります。
また大手消費者金融が取り扱うビジネスローンの多くは、借りたお金をビジネスのために使うことが認められているのはもちろん、個人事業主などがプライベートで使う資金調達のために利用することも許されているという大きな特徴があります。
こうして両者の商品特性を比較してみますと、ビジネスローンの方が、契約までの審査時間がかかることが多かったり、提出しなければならない書類が多かったりと、実際に利用を始めるまでの手間がかかることが多いものの、契約締結後の自由度はより高いと考えられますね。
大手消費者金融のカードローンとビジネスローンを比較!
次は、実商品としてのカードローンとビジネスローンについて実際に比較を行っていきます。大手消費者金融でカードローンとビジネスローンの取り扱いがある、アコムとプロミスを例に挙げて比較を行っていきましょう。
・アコムの場合
アコムではカードローンとビジネスサポートカードローンという名称でそれぞれのサービスの取扱を行っており、それぞれの商品の金利と利用限度額については以下のようになっています(2016年11月4日現在)。
・カードローン・・・利用限度額は最高で800万円、実質年率は3.0%〜18.0%
・ビジネスサポートカードローン・・・利用限度額は最高で300万円、実質年率は12.0%〜18.0%
なおカードローンについては、アコムの利用が初めてであり、返済期日を35ごととして契約することで、契約日の翌日から最大で30日間無利息キャッシングができる特典がありますし、契約時に必要となる書類については、本人確認書類と場合によっては収入証明書類となっています。
一方でビジネスサポートカードローンの場合は、30日間の無利息キャッシング特典はないものの、総量規制対象外のサービスに該当するため、年収の3分の1を超える借入が可能という特徴があります。
契約時に必要な書類としては、運転免許証などの本人確認書類に加えて、確定申告書B、さらに場合によっては青色申告決算書若しくは収支内訳書が必要となります。
・プロミスの場合
プロミスではフリーキャッシング、自営者カードローンという名称で、それぞれのサービスが提供されていて、それぞれの利用限度額と金利は以下のようになっています(2016年11月4日現在)。
・フリーキャッシング・・・利用限度額は最高で500万円、実質年率は4.5%〜17.8%
・自営者カードローン・・・利用限度額は最高で300円、実質年率は6.3%〜17.8%
プロミスのフリーキャッシングは様々な方法で申し込みができますし、一定の条件を満たして契約することで、初回出金日の翌日から最大で30日間無利息キャッシング(※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。)ができるサービスが享受できます。
一方で自営者カードローンの場合はインターネットからの申し込みに対応していませんし、30日間の無利息キャッシングサービスも無いので、申し込みの際には注意が必要です。
なお契約虹に必要となる書類については、フリーキャッシングを契約する場合には本人確認書類と場合には収入証明書類が必要となっています。
自営者カードローンは本人確認書類と確定申告書、そして営業許可証などの事業実態を疎明できる書類の提出が必要となっているので、忘れずに準備しておくことが重要となります。
まとめ
大手消費者金融のカードローンとビジネスローンを比較してみると、契約可能な利用限度額の上限・実質年率ともにカードローンの方に優位性があることがわかりました。
また条件を満たして契約することで、カードローンならば30日の無利息キャッシング特典があるので、通常のキャッシング利用をするのであればカードローンの方が利用しやすいと考えられます。
ビジネスローンは、通常のカードローンと同様にプライベートな資金調達のために利用することも可能ですが、あくまでも事業用資金を調達するためのカードローン商品ですし、貸付条件も通常のカードローンの方に優位性があるので、「ビジネスのためだけに利用する」など割りきって利用することをお奨めします。
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。