クレジットカードのサービスとしてキャッシングを付属させるのは最近多くなってきましたが、この二つの違いについていまいち理解していない人というのも一定数いるようです。
まずクレジットカードというのはクレジットサービスを受ける事が出来るカード事で、クレジットというのは簡単に言ってしまえば月賦販売の事です。
昔は販売者と購入者の間で行われていた月賦の間にカードを発行している信販会社が入る事で、効率化と利便性の向上を図るというサービスです。
一方でキャッシングというのは基本的には一か月から二か月、長くても半年程度で返済する事が前提の借金の事で緊急時に使いやすいということで最近にわかに注目を集めています。
両方とも借金の一種ではあるのですが、クレジットサービスはあくまでも肩代わり、もしくは月賦支払いなので物品やサービスの支払いに限定しているのに対して、キャッシングは借金という事で利用用途は一切制限されていません。
そのため、前者のクレジットサービスを行うのは信販会社とよばれる会社で後者のサービスは金融業務となるので法律の管轄なども違ってきますし、金融業の認可を受けている会社や銀行に委託している信販会社もめずらしくなく、そう言った会社でカードを作った場合二社から審査を受けることになります。
クレジットカードの分類
現在に発行されているクレジットカードにはいったいどれぐらいの種類が存在するのでしょうか? なんと1,000種類以上のカードが発行されているといわれており、そのすべてを見比べてピックアップするといった事は時間が無限にないとやってられません。 クレジットカードは付属の機能や発行対象に応じていくつかのカテゴリに分類することができます。申し込みを行う前にまずはカードの分類についての情報を入れておきましょう。 |
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■プロパーカード クレジットカード会社が単独で発行しているクレジットカードのことで、発行先が提供するサービスの機能しか利用することが出来ません。利用者にとってはサービスの幅が狭くなるといったデメリットがありますが、プラチナカードなどの上位のカードを希望される場合はプロパーカードを所有していないと持つことが出来なくなります。プロパーカードは複数個所からのサービスを求める方には不向きなカードで、ステータスを求める方が持つ場合にオススメできるカードです。 ■提携カード クレジットカード会社が企業と提携して発行されているカードのことです。利用者はクレジットカード会社が提供するサービスと提携先が提供するサービスの両方を受けることができるため、より多くのサービスを求める方にはオススメのカードと言えるでしょう。 提携カードは提携先の企業にとっては自社でカードを発行する経費がかからないので企業は参入しやすくなり、近年増加の傾向にあります。 ■ハウスカード ハウスカードとはカード発行した会社の店舗でしか利用出来ないカードのことです。プロパーカードや提携カードとは違い利用出来るのは提携先の加盟店のみです。提携企業にとっては所有者だけに向けたサービスを展開することができ、顧客の囲い込み効果が期待できます。 かつては主流のカードでしたが今では電子マネー機能がついた提携カードにその座を奪われています。 ■法人カード 法人や個人事業主を対象としたクレジットカードのことです。企業が従業員の経費精算の為のカードで、カードごとに管理が可能で経理の効率アップ・経費の見直しに効果があります。金額が大きくなることが多いため、審査条件が一般カードに比べ厳しく設定されています。 ■個人カード 個人に発行されているカードの総称です。法人カードと区別する場合このように呼ぶことがあります。個人を対象としたカードで会員本人以外は使用できません。クレジットカードの所有権というのは会員にはありません。カード所有権はカード会社にあります。カード会社は利用代金の請求先が不明になり、追跡が不可能になることを防止するためクレジットカードの所有権を会員には与えていません。クレジットカードは勝手に処分できないようになっています。 ■家族カード 個人カードを持っている会員の家族が持つことが出来るカードです。本会員に付随する形のカードですので審査は厳しくありません。申し込めるカードの枚数に制限がありますので、確認が必要になります。 |
国際ブランド
クレジットカードには国をまたいで利用できる国際ブランドがあります。それが皆さんもよく聞いたことのある「VISA」「MasterCard」「JCB」「AMERICAN EXPRESS」「Diners Club」の5つのブランドです。これらの5つのブランドについて解説していきます。 | ||||||||||||||||||||
■VISA VISAは国際的に利用できるブランドですが、クレジットカード発行会社ではありません。「VISA」という決済機構が発行先にライセンスを許可しているブランドなのです。ですのでプロパーカードの存在はありません。このため世界中で利用されており幅広く使えるクレジットカードなので、国外で利用する際には心強いカードだと言えます。 ■MasterCard VISAに対抗して作られたのがこのマスターカードです。VISAと同程度の加盟店があり、世界中で幅広く利用できます。VISAとマスターカードの違いは日本で利用している限りでは違いを感じることはありません。海外で利用するときにまれに不便な時があるといった程度です。VISAとマスターカードはどちらか一方のカードを所有していれば問題ありません。 ■JCB JCB(Japan Credit Bureau ジャパンクレジットビューロー)は日本で最も加盟店舗が多い日本のクレジットカードのブランドです。日本国内ではクレジットカードが利用できる店舗だとJCBが使えないという店舗はまずありません。日本国内だけならこのカードだけでも十分だと思います。 ですがあまり日本人が利用しないような海外の地域に至っては利用出来ないことが多いので海外に持っていくときには確認をしておくか、別のブランドのカードあわせて持っていくことをおすすめします。 ■AMERICAN EXPRESS アメリカンエキスプレス(通称:アメックス)はカードのグレードによって提供されるサービスが特徴のカードです。カードの種類によっての限度額という設定は無く、限度額は個人の状況により決定されていますので、富裕層の方たちが好んで持つカードと言われています。利用できる加盟店の数は公表されてはいませんが、他のブランドと比較してもあまり多くないといった現状がうかがえます。日本ではJCBと加盟店開放契約をしており日本国内もしくはアメリカで利用時はあまり気になることはありません。 ■Diners Club 世界で最初に登場したとされているカードです。Dinersとは食事をする人を意味する言葉で加盟店はレスランなどの食事を提供しているところを中心に伸ばしてきたという経緯があるカードです。利用限度額の設定がなく、入会時には高い属性が必要なため取得条件が高くなっています。このため取得された方には高いステータスの証明となるカードといえます。近年はMasterCardとの提携が実現したことにより、日本国内での利用できる範囲が拡大されています。 |
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クレジットカード申し込み人気ランキング
クレジットカードの審査内容は?
クレジットカードは申請すれば誰でも持つ事ができるもの、というわけではありません。
クレジットカード仕組みは、クレジットカードで買い物をし、店側にはそのカード会社が利用者に変わって先に支払いを済ませ、利用者は指定された期日にカード会社に支払いをするという形になります。
そのため、支払い能力が無い人にクレジットカードを作ると、カード会社が立て替えた分を回収できなくなります。そうならないためにも、クレジットカードを作る際には審査があるのです。
申し込みをして、審査が通った場合のみクレジットカードを発行してもらえるのです。
審査は、収入、住居、年齢、家族構成、借金の有無などを総合してカード会社がおこないます。
当たり前ですが収入が少なければ、支払いできないかもしれない、住居がアパートだとトンズラされてしまう、年齢が低ければ信用度も低いですし、高すぎても退職すれば収入が無くなります。
家族が多ければ、収入が多くても支払いが厳しくなる事もありますし、高収入の人でも他に借金が多くあれば、そちらの返済もしなければいけませんから、支払いがされない可能性もある。
いろいろなケースを想定して、信頼できる人だとなった場合に審査の通過という事になります。
実際、審査が通らなかったといっても、その理由はカード会社では教えてくれません。またカード会社ごとに審査方法が若干違いますから、一つのカード会社で審査が通らなくても、もう一方では同じ条件でも審査が通るという事があります。
そのため、どうしても欲しいという人はいくつかのカード会社に申請してみるといいでしょう。
現在の借入状況から、借り換えによって最大いくらお得になるかを計算してみましょう。
※計算結果はあくまで目安です。計算は現在の借入残高で各商品の最低金利を適用した場合の年間の利息額から算出しています。